ロシア

ロシアのユジノサハリンスク、サハリン州郷土史資料館へ

ロシア ユジノサハリンスク サハリン州郷土史資料館

前回に引き続き、ロシアのユジノサハリンスクのご紹介です。

 

ロシア ユジノサハリンスク サハリン州郷土史資料館

ユジノサハリンスクにあるサハリン州郷土史資料館(旧樺太庁)。

ロシアを日本が統治していた時代の日本風の建物で、結構保存状態が良いのが意外でした。

放置されたり、破壊されていても仕方ないのかなと言うイメージだったので。

しかも、正面玄関には、護国神社から移設された狛犬まで。

なんだか、ちょっと不思議な狛犬なのですが・・・

 

建物内も、若干日本風。

そして、その雑然とした感じはロシア風?

今まで経験した海外旅行って、そこそこの施設であれば、英語表記って必ずあったのですが、此処は、ロシア語オンリー。

ああ、此処は、アメリカを敵国とする国だからか・・・

日本語が通じないのは諦めるにしても、英語も通じないのは、結構不便だなあ、とも。

だって、トイレの場所さえ聞けないのですから。

 

ロシア ユジノサハリンスク サハリン州郷土史資料館

それでも理解できたのが、国境標石。

ロシア側と大日本帝国側・・・この石で国を分けていたんだなあ。

 

アイヌ民族の文化や生活についても、とても詳細で驚きました。

日本では、ここまで詳細に収集され展示されているところは無いように思います。

ロシア ユジノサハリンスク サハリン州郷土史資料館
一番のお気に入りは、赤ちゃんを子守するための揺り籠。

そばにぶら下げて揺らしながら女たちは仕事をしていたらしい。

おもちゃをぶら下げたり、どこの母親もみんな優しいんだなあ・・・と。

とにかくアイヌ人の歴史は極めて深くて、何が真実なのか混沌としている感じがしました。

 

最後は、大きなショッピングセンターでお買い物。

観光施設では無くて地元の人が利用する大手のスーパーって感じでした。

ちなみに、1ロシアリーブルは、1.71円です。

フードコートのような場所で食事を取りました。

ロシア ユジノサハリンスク ショッピングセンター

値段的には日本と同じ、味は、まあまあ。。。

味は、百歩譲って普通。。。

 

ちょっとマイペースで、ちょっとだけアジアンも混在する極東のロシア、英語圏には無い面白さが意外に面白かったです。

ロシアの正教会、スパゾ・オブラジェンスキー大聖堂を見てきました!

スパゾ・オブラジェンスキー大聖堂 ロシア 正教会

ロシアの正教会、スパゾ・オブラジェンスキー大聖堂をご紹介いたします。

 

スパゾ・オブラジェンスキー大聖堂 ロシア 正教会

ユジノサハリンスク、栄光の広場の隣に威風堂々と立っていました。

この、玉ねぎ型の塔が、如何にもロシア正教会って感じです。

まだ新しいみたいで、調べてみたら2003年にできたみたいでした。

日本ハリストス正教会も、同じ流れのようです。

函館にもハリストス正教会があったのも思い出しました。

ちなみに、中に入るには女性は、スカーフのような布で頭と顔を覆わないと入れないそうです。

 

モザイク画が外壁に。

ロシア 正教会 スパゾ・オブラジェンスキー大聖堂

初ロシアながら、何か、ロシアンな雰囲気をこのモザイクに感じました。

 

周りの原っぱは九月末ながら、紫陽花が未だ咲いていて、ロシアでも、紫陽花が咲くんだなあ・・・と思ったり。

キンポウゲに似た黄色い花も小さく素朴ながら、ちょっと艶やかにも感じました。

こんな綺麗な教会と原っぱの奥には、ロシア放送局らしい建物があり、その隣は、戦車が誇らしく皆を見下ろしている栄光の広場。

その隣には、傷ついた兵士達の像と、ずらりと戦死者の名前が刻まれたプレートを収めた壁。

信仰と戦争。

栄光と犠牲。

そして、此処を統治していた日本の痕跡。

混然としていて、何が一番なのか、聞いてみたい気分にもなりました。

ただ、それらが、ずらりと並んでいる訳ですから、機会があったら、行ってみる価値はあると思います。

 

ロシア 街並 公園

結構、手入れの行き届いた公園を散策することもできます。

街中は、流石に近代化?されていて、綺麗に見えるのですが、建物をよおく見ると、やはり老朽化した建物にペンキだけ上塗りしているような建物がほとんどでした。

ロシアの極東の、そのまたほんの一部を歩いただけですが、何となく、ロシアの今を感じることができました。

 

個人で、観光ビザを取るのは大変かもしれませんが、日本から一番近いヨーロッパを旅するのも、案外面白いです!

ロシアのコルサコフからユジノサハリンスクまでバスツアー!

ロシア サハリン ユジノサハリンスク

コルサコフからユジノサハリンスクまでバスツアーに参加しました

サハリン(樺太)日本から一番近いヨーロッパと言われていますが・・・

ロシアって、ちょっとハードル高いですよね。

今回は、ビザ無しで、バスツアーに縛られた半日観光をしてきました。

 

ざっくり下調べをしていたので、予想通りとも言えますが、コルサコフは、寂れた漁港って感じでした。

海霧が立ち上がる中、古びたクレーンや漁船が並んでいました。

ロシア コルサコフ 漁船

これが、ロシアの現実なんだな、と。

バスがぼろいのも想定内。

道路に平行して線路が走っていますが、既に廃線かな?

 

途中、トイレ休憩で立ち寄った建物内に、簡易的なお店が並んでいました。

日本人が立ち寄るコースなのか、商品は、円、米ドル、ロシアルーブル、三種類の値札が付いていて、どの通貨でも買えるようになっていました。

ロシア お土産 キャラメル

私が購入したのは、ばらまき用キャラメル。

包み紙が、いかにもロシアなので、貰った人が珍しいかな、と。

味には期待していなかったのですが、意外に美味しく好評でした。

しかも、たっぷり入って300円。

3袋購入して、便利にばらまきました。

 

ロシア お土産 軍帽

軍帽を売っているとチラリと聞いていましたが、本当にありました!

本物なのか、お土産用なのか不明ですが、日本円で1200円。

勿論、定番のマトリョーシカもありました。

 

トータル一時間半位走って、ユジノサハリンスク(サハリンの州都)にある栄光の広場に着きました。

9月末のロシアだと言うのに初夏の陽気でびっくり。

ロシア サハリン ユジノサハリンスク

 

栄光・・・

ロシア サハリン ユジノサハリンスク

勿論、戦争で勝利したことを誇る為の施設なのでしょうね。

そして、此処は、昔、日本領土であり、日本人が統治していたところでもあるわけです。

ロシア人は、これを見て、誇らしく思うのかなあ・・・

誇らしい記憶なのか、悲惨だった記憶なのか、聞いてみたいと思いました。

 

とにかく、流石、州都?コルサコフより都会なのは分かりました。

周辺の公園に、樺太神社の石段が未だ残っていました。

昔は、鳥居も残っていたそうです。

そして、そうそうたる参道が、そのまま広い道路となって、旧樺太神社まで続いていたのに驚きました。

日本の当時の国力と言うか、日本人の気概のようなものを感じました。

ただ、樺太神社の跡地は、今や、ホテルになっていたのでした。

 

兵士の像の後ろの壁は、戦死者のプレートがギッシリと並んでいました。

ロシア サハリン ユジノサハリンスク

その前には、傷ついた兵士の像・・・

沢山の犠牲の上に勝ち取った栄光と言うストーリーなのでしょうか?

土曜日の昼下がりですが、ロシア人の姿は、ほぼ無かったです。

まあ、広大なロシアの、極東の一部でしか無いのでしょうけれど、今のロシアを垣間見た感じでした。

 

飛行機でも行くことができますが、稚内から船で五時間半だそうです。

往復で約4万円。

あなたなら、どんなルートで行きますか?