2023年最新版|中国への渡航にはビザが必須!取得方法まとめ(商務/貿易M)

こんにちは。ビアエスの本多です。

つい先日、仕事の都合で中国へ行ってきました。
日本ではコロナもだいぶ落ち着き、国内旅行は特に不自由なく行けると思いますが、中国の渡航は未だ困難です。

コロナ禍前は15日以内の査証(ビザ)免除措置があり、ノービザで気軽に中国へ渡航することができました。
ところがコロナが落ち着いた現在でもノービザで中国へ行くことはできません。

中国へ行くにはパスポートだけではなくビザが必要となってきますので、今回は中国ビザの取得方法を記事にしようと思います。

ビザとは

まず初心者の方のためにビザがどういうものかについてお話ししたいと思います。

日本では査証とも呼ばれていますが、渡航先の国に事前に申請し、審査を経て発行される「入国許可証」です。
パスポートはそれだけでどこの国にも行ける入国許可証ですが、ビザは渡航先の国別に取る許可証というわけです。

なので現在入国が厳しい中国では中国専用の入国許可証が必要というわけですね。
以前にも紹介しましたが、中国ビザには渡航目的別に種類があります。

ビザ種類 申請対象者
交流・訪問・視察 F 交流、訪問、視察等の商業活動以外で訪中する物
商務・貿易 M 商業貿易業務で訪中する物
観 光 L  
就労 Z  
家族団らん、 私的事務 長期滞在 S1 中国で就労、留学などの理由で滞在してる配偶者、父母、18歳未満の子女、配偶者の父母、及びその他私的理由により中国に居留中の人員を長期(180日以上)訪問
家族団らん、 私的事務 短期滞在 S2 中国で就労、留学などの理由で滞在してる外国人の家族、及びその他私的理由により中国に居留中の人員を短期(180日以下)訪問
親族訪問、扶養 Q1 親族訪問の目的で、中国在住の中国人親族家族(配偶者、父母、子女、子女の配偶者、兄弟姉妹、祖父母、孫子女及び配偶者の父母)を訪問、又は中国永住居留権所持者の外国人を訪問、及び扶養目的で訪中する者。(180日以上)
留 学 X1 中国で留学する者。(180日以上)
留 学 X2 中国で留学する者。(180日以下)
通過 G 中国国境線を通過する者
常駐記者 J1 長期滞在報道記者
臨時記者 J2 短期滞在報道記者
乗務員 C 中国経由乗り継ぎ
定 住 D 入境、永住居留権を所持する方
人 材 R 国家が必要とするトップレベルの人材・専門家

【参考資料元】
https://www.visaforchina.cn/TYO2_JP/generalinformation/visaknowledge/281010.shtml

こんなにあります。^^;
このように渡航目的によって提出する資料が異なります。

これ見ただけで、ちょっとうんざりしてしまうのですが、ご心配なく、次にビザ取得のためのポイントを詳しく説明していきますね。

ビザ取得のためのポイント

この中で今回紹介するビザは商務・貿易 Mビザ(以降Mビザ)ですが、ポイントはだいたいよく似ているのではないかと思っています。

ポイントはズバリ、招聘状、渡航履歴、資格だと思います。

平たく言えば、現地中国国籍を持った中国人の招待状と問題のない渡航実績、中国が認めた資格がどれだけあるか?がポイントだと感じています。
なので、取得が難しいのは渡航目的があいまいな観光ビザかもしれません。

※代行会社に頼むのもありですが、だいたい2万~3万かかるのと、結局招聘状を相手方に頼むのは自分でやらないといけないので、手間はビザセンターに行く手間が省けるかどうかぐらいじゃないかと思います。

仕事で行く場合はほとんどMビザになると思います。
Mビザに焦点をあてると条件は以下になります。

商務・貿易 M 商業貿易業務で訪中する物 ●パスポート原本及び写し(余白2ページ以上,有効期限6ケ月以上)
●6か月以内の証明写真(4.8×3.3cm/カラー/背景は白)1枚
●中華人民共和国査証申請表
●中国国内の貿易相手発行の商務活動書類、経貿交易会招聘状など。
※招聘状の内容:
①申請者個人に関する情報:姓名、性別、国籍、生年月日など。
②申請者訪中に関する情報:訪中理由、入出国予定日、訪問地等。
③招へい機関或いは招へい者に関する情報:
招へい機関名称或いは招へい者姓名、電話番号、住所、招へい機関印、取締役代表或いは招聘人の署名。 ※数次査証を申請する際には上記以外にも以下の書類が必要です。 以前に取得した数次査証或いは出入境記録のコピー、又は被授権単位数次査証招聘状。

これを見ると招聘状が一番細かく書かれているのが分かると思います。
Mビザの場合は招聘状が一番重要ということを意味しています。
※招聘状の書き方は最後に紹介します。

まず、Mビザ取得までの大まかな流れは以下のようになります。

① オンライン申請
② オンライン予約
③ ビザセンターへ資料を提出
④ ビザセンターにてビザ受取り

順を追って説明していきます。

オンライン申請入力前の事前準備

パスポートの有効期限

まず、パスポートの有効期限を確認してください。
パスポートの有効期限が6カ月未満だとビザの取得はできません。
マイナンバーカードを持っていればパスポートの更新は簡単です。
https://www.youtube.com/watch?v=PTZLB0Rwm7Y

6か月以内の証明写真

ビザ申請用の証明写真が必要です。(4.8×3.3cm/カラー/背景は白)

ビザセンターの説明では1枚となっているので勘違いしやすいのですが、オンライン申請時にアップロードする画像データとビザセンターへ提出する時の現物証明写真1枚が必要です。

ビザセンターでも証明写真は撮れますが、ぼったくり料金なので、事前に用意して持っていくことをお勧めします。
近所の証明写真機でビザ用の機能がある写真機でデータ用と現物写真の両方出しておけば効率がいいです。
ビザセンターへ行ったときに現物証明写真を求められるので、事前に撮って持っていけばスムーズに手続きできると思います。

証明写真はかなり煩く指摘されるのでスマホで撮るのはお勧めしません。
ちゃんとした証明写真機で撮ることをお勧めします。

招聘状に記載する内容

オンライン申請に入力する以下の項目は招聘状と一致させる必要があります。
・渡航都市
・入国日
・出国日

他のネット情報では上記のように書かれているサイトがあります。

渡航都市(目的地)は特に問題なく入力できますが、ここで悩むのは入国日と出国日です。
ビザがいつ発給されるかどうか分からないのに決められないですよね。^^;
しかも予約の混み具合によったら予約してからビザ発給まで2カ月ぐらいかかったりします。
どうなるかわからないので怖くて航空券も買えません。
なので、申請入力、招聘状ともに逆算してだいたいの日程を記入するしかありません。

私の場合は1カ月後を予想して記入しました。
それでもビザ発給日と入国日が被ってしまう状態になってしまったのですが、特に問題ありませんでした。
しかも滞在日数は申請書には60日と入れてしまって、招聘状は30日(中国語は30天)となってしまってましたが、ビザセンターでどっちだと聞かれて30日と答えて、そのまま30日で通りました。^^;;
なので、入国日と出国日はビザの制限を大幅に超えるような書き方をしなければ、だいたいの日程で問題ありません。

因みにMビザの場合、滞在日数や入国回数には以下の資格、制限があります。
私の場合は初めてのビザだったので無難にシングルビザの30日を選びました。

就労ビザの種類 就労ビザ範囲 入国回数 滞在日数 有効期限
M(商用・貿易) 業務シングルビザ 1回 30日、60日、90日 3ヵ月
M(商用・貿易) 業務ダブルビザ 2回 30日、60日、90日 3ヵ月、6ヵ月
M(商用・貿易) 業務マルチプルビザ
半年・1年・2年・5年
30日、60日、90日 6ヵ月・12ヵ月・24ヵ月

申請手順

① オンライン申請

事前準備が済んだら次は申請作業です。
以下のページの赤丸部分をクリックして必要事項を記入していきます。
注意:下記のページは東京です。お住まいの地域によってURLが異なりますのでご注意ください。

東京の中国ビザセンター
https://www.visaforchina.cn/TYO2_JP/

大阪の中国ビザセンター
https://www.visaforchina.cn/OSA2_JP/

名古屋の中国ビザセンター
https://www.visaforchina.cn/NGO2_JP/

注意

 2023年11月20日より中国駐日本国大使館はビザ申請の事前予約制を廃止します。申請者は管轄地域に応じて申請書と関係書類を持参し東京または名古屋中国ビザ申請センターにおいて申請することができます。

http://jp.china-embassy.gov.cn/jpn/tztg/202311/t20231116_11181128.htm

悩むところは出入国の日程ぐらいだと思いますので、入力の詳細は割愛させていただきますが、知りたい方はYouTubeなどでも紹介されてるので、一度検索してみてください。

オンライン申請の最後に印刷することができると思いますので申請書を印刷しておきます。

また、招聘状の作成に時間がかかりそうであれば、並行して招聘状を作成しておくことをお勧めします。
※招聘状に関しましては最後に説明します。

② オンライン予約

申請が終わったら次はビザセンターへ行く日をオンラインで予約します。
オンライン予約には申請番号が必要ですので、オンライン申請後でなければ入力できません。
※申請前でも予約状況を見ることはできます。

ほとんどの人は上記の赤丸部分の個人予約(申請)というボタンから予約します。
その下のボタンは代理店用?なのかなと思います。

ここでのポイントはオンライン申請が終わったらすぐに予約申請もすること!です。
オンライン申請しなくても予約状況を見ることが可能ですので、申請前に見ておくこともお勧めします。

申請前に予約状況を確認する方法は下記のとおりです。

オンライン予約画面の下にスライドバーがありますので、そこを動かして上のパズルを合わせます。

すると上記のように予約状況のカレンダーが出てきます。
ブルーの部分が予約可能日です。

私の失敗談になりますが、オンライン申請する前に、この予約状況を見たら1週間後以降はガラ空きだったので、のらりくらりと、その1週間後に予約しようと思ってこの画面を開いたら1カ月先まで予約が埋まってました。^^;;
で、結局中国渡航は1カ月先に延期せざるを得ない状況に。アホですね。
予約が集中する時はいつか分からないというのが現状なので、オンライン申請が終わったらすぐに予約することを心掛けていれば、渡航日程が狂うことも少ないかなと思います。

※裏技的な情報ですが、この予約画面をまめに更新してチェックするとキャンセルが出て予約の空きがでることもあるらしいです。ほんとかな??

③ ビザセンターへ資料を提出

予約が完了したら、あとは資料を持って中国ビザセンターへ行くだけです。
時間厳守です!

【持ち物 Mビザの場合】

1,オンライン申請で記入した「中华人民共和国签证申请表」(申請書)
2,パスポート(過去にビザを取得している場合はその取得時のビザ)
3,招聘状
4,現物証明写真1枚。

ネットの情報ではパスポートの写しを用意する必要があるようなことが書かれていたので、パスポートの中身をすべてコピーして持って行きましたが、受付の時点で、「こんなのいらん」と言われました。(笑)
一応東京の中国ビザセンターはビル内にコンビニがあるので、現地でコピーすることも可能です。
実際にコピーしてる人も見かけたのでビザの種類によっては必要かも??

東京の場合、最寄りの駅はゆりかもめの東京ビックサイトです。

中国ビザセンターのあるビルへはこんな通路を抜ければ

有明フロンティアビルというビルがあるので

このビルのB棟12階になります。

コロナ禍の時はかなり混雑したようですが、今はオンライン予約できるので現地で長時間待たされることはほぼないです。

受付で必要書類を提出後、モニターに自分の番号が表示されるまで待ちます。

自分の番号が表示されたら窓口の番号も表示されるので、その窓口へ行きます。
そこでいろいろチェックされたり聞かれたりして、その後、ビザの受取日を指定されます。

この時点でビザ発給が確定するわけではないので、まだ航空券は買わない方がいいです。
ビザ受取の指定日はこの日から土日を挟んで5日後でした。

また、紙切れ一枚渡されて「指定日にこの用紙を必ず持ってくるように」と言われます。
(なんと呼ぶ用紙かわからないので、ここではビザ交換用紙と呼びます。)

以上で1回目のビザセンター訪問は終わりです。
あとは5日間無事ビザが発給されることを祈るのみです。

④ ビザセンターにてビザ受取り

【持ち物 Mビザの場合】

・ビザ交換用紙
・パスポート
・お金(クレジットカード)
※パスポートはビザセンターにて預かり状態になるので2回目は必要ありません。

ここでようやくビザが発給されます。
まじで疲れる (-_-;)

2回目は無料駐輪場がある情報を仕入れたのでバイクで行きました。

この場所、穴場です。^^

ビザ受取り時は並ぶ必要はありません。
警備員に言えば整理券をもらえるので、すぐにホールへ入ることができます。

1回目の時と同じく自分の番号が表示されるまで待ちます。
表示されたら、窓口の番号も表示されるのでその窓口へ行きます。

無事にビザが発給されるとパスポートに上のような印刷が施されます。
発給の手数料はシングル、普通申請で8500円でした。
ネットの情報より高かったです。値上げしたのか??
クレジットカードも使えますが、アメックスは使えませんでした。

上記の場合の有効期限は2023年9月8日~2023年12月8日、滞在日数30日、
シングルなので1回の渡航でこのビザは無効となります。

私の場合は1回の渡航で30日以上滞在することはほぼないので、60日はいらないのですが、渡航回数が1回しかないのは、ちーと痛いです。(>_<)
次回はダブルに挑戦しようと思います。^^

招聘状の書き方

最後になってしまいましたが、ビザ取得のための最重要書類、招聘状の書き方を説明したいと思います。

因みに招聘状と紹介状の違いを調べてみました。

招聘状
目上の人が目下の人に対して、地位や待遇などを用意して招くときに使う。

紹介状
目上などの立場に関係なく、幅広く人を招くときに使う。

??

俺は目下なのかw

ま、一般的に外国人を招くときは招聘を使うらしい。
そんなことはさておき、招聘状の書き方には条件があります。

記入条件

・部分的に中国語にする
・すべて同じフォントにする
・直筆署名と社印以外はパソコンで入力する

ネットの情報だと違う条件を配信されている方もいらっしゃいますが、自分はこの条件で問題なくビザ発給されたので、間違いはないと思います。

ここでのポイントはフォントですね。
私は現地中国人パートナーさんとのやりとりはWeChatを使用することが多いのですが、結構文字化けします。
文字化けというより中国にないフォントを使用してしまって、相手方のアプリで開けたとき、自動的にまったく違うフォントが適用されてしまうという現象が起こります。
なので、日本にも中国にも使用されているフォントを使用すればトラブルを避けられます。

中国語と日本語が混在してしまっていますが、中国語にしなければいけない部分は※印で注意書きしておきました。

招聘状の日本語訳

护照号码 パスポートNo.
日本公司名称 日本の(自分の)会社名
抵 离 日 期 滞在期間
来 华 事 由 訪問理由
访 问 地 点 訪問都市
访 问 次 数 渡航回数
1 次最长停留天数 滞在日数

邀请单位或
邀请人的关系 中国企業との関係

费 用 来 源 旅費の負担

邀请单位名称 
或邀请人姓名 招聘する会社名

联 系 电 话 招聘する会社の電話番号
地    址 招聘する会社の住所

上記を参考にして入力してください。

私が提出した招聘状のひな形をダウンロードできるようにしておきましたので有効活用してください。
2023/8招聘状

補足情報

以上になりますが、最後にちょっと補足しておきたいことがあります。
本来であればビジネスで訪中する場合、すべてこのMビザが必要なんです。

ビジネス目的で渡航したにもかかわらず、ノービザで行って公安に捕まった。
なんて情報もどこかで見たような??

なので、自分の場合、今まで結構な回数をノービザで渡航していたのでビザセンターで何か言われるかも?
と思いましたが特に何も言われませんでした。
まあ、やっぱりビジネスで行くのならMビザ取って行った方が無難なのですが、この手続きの手間を考えると躊躇してしまいます。
もし、ノービザが解禁されたら難しい判断になりますね~。

最後に

いかがでしたか?
今回は中国ビザ取得の方法とコツをお届けしました。
結構やることが多くて大変ですが、仕事なので避けて通れませんよね。
ビジネスを進めていく上で、ネットだけでは完結できないことが結構存在します。
行って初めて知ることも多いです。

今回の訪中はかなり悩んだのですが、結果行ってよかったと感じています。
行ってなかったらどうなってたんだろ?と思うとぞっとしたりもしました。
やっぱり生で会って話すというのは仕事を成功させるためのファクターだと強く感じた今回の訪中でした。

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