北アメリカ

サンフランシスコの観光スポット、ゴールデンゲートブリッジ&アルカトラズ島

ンフランシスコ 観光 ゴールデンゲートブリッジ

サンノゼに滞在していた時、せっかくだからサンフランシスコまで足を延ばしてみようと観光を楽しむ機会がありました。

車だと渋滞に巻き込まれなければ、1時間もかからずサンフランシスコの街中にたどりつきます。

サンフランシスコは数多くのおすすめ観光スポットがあります。

 

中でも必見はゴールデンゲートブリッジです。

ンフランシスコ 観光 ゴールデンゲートブリッジ

遠くから全景を眺めるのもいいのですが、サンフランシスコまで訪れたならば、橋を渡って大きさを体感してください。

今回は街中に行くまでにゴールデンゲートブリッジを渡りました。

自転車で通行している人も多くいます。

とても寒そうですが、風を切って渡る人たちはみんな笑顔で楽しそう。

徒歩で渡っている人たちもいました。

 

ゴールデンゲートブリッジは、ガイドブックはもちろん、テレビなどで目にする機会がありますよね。

大きな2本の主塔が目を引く大きな吊り橋です。

橋の色は、赤色(インターナショナルオレンジ)なのに、なぜゴールデンとついているのかと思っていました。

このゴールデンは、ゴールデンゲート(海峡)からきたもので、橋の色にはなんら由来はないのでした。

 

朝の渋滞が終わるころを狙って橋にさしかかるように出発しました。

そろそろだろうというころになると建物の合間から赤い橋が目に飛び込んできます。

霧が発生し全景が見えないことが多いと聞かされていましたが、すっきりと晴れ渡った今日は橋がはっきりと見えます。

いよいよ橋を渡り始めると、空に向かって一直線に伸びる主塔やケーブルが車窓の両端から次から次へと流れていきます。

車の数が多いので比較的ゆっくと進んでいるのですが、興奮してきょろきょろと見まわしているうちに橋を渡り切ってしまいました。

橋のそばの丘を上がったところに展望スポットがあるので寄り道をして全景も楽しみます。

 

きちんと整備されているというより、ひざ上ほどの高さにロープが1本張ってあるだけですので、写真撮影に夢中になってロープを乗り越えないように要注意です。

空や海の青に橋の赤が映えます。橋の向こうにはアルカトラズ島がはっきりと見えます。

サンフランシスコ ゴールデンゲートブリッジ アルカトラズ島

監獄島ともいわれるアルカトラズ島は脱獄不可能と言われ、映画の題材になっていたこともあり名前は知っていました。

天気の良い昼間、遠くから見るとかつての面影は感じません。

島とランドとの距離は2キロくらいなので、刑務所を抜け出ることができたら泳いで渡れるのでは、と脱獄をシミュレートしてみます。

海水の冷たさ、海流が複雑さが行く手を阻んだかもしれませんし、まず建物から抜け出すことが難しいのかもしれません。

2キロという近さだと、夜は街の灯りに郷愁にかられたのでは、などの思いも馳せます。

 

展望スポットへの来訪者が増えてきたところで、フィッシャーマンズワーフに向かって車を走らせることにしました。

続きはまた次回ご紹介いたします。

【エインズワース・ホット・スプリングス】カナダの洞窟温泉!

カナダ 洞窟温泉 エインズワース・ホット・スプリングス

カナダ最西のブリティッシュ・コロンビア州は天然温泉が多く点在することで有名で、その数、実に100以上あると言われています。

西海岸を中心に火山が多く存在するため、熱い温泉が各地で湧き出ています。

今回は、そのうちの最も人気の高いエインズワース・ホット・スプリングス(Ainsworth Hot Springs)のご紹介をさせて頂きます。

 

☆エインズワース・ホット・スプリングス

カナダ 洞窟温泉 エインズワース・ホット・スプリングス

エインズワース・ホット・スプリングスは、ロッキー山脈の西側の麓に広がるクートニー地域にあります。

太古の昔から、山に湧き出す源泉がクートニー湖に流れ出していたエリアで、先住民であるタナタ族(The Ktunaxa)のヒーリングの場となっていたそうです。

その後、ヨーロッパ人の入植がはじまり、150年前にカナダが建国されてからは、このエリアは豊富な鉱物資源が採取できることから町となり、それに伴いリゾート地として温泉施設が整備されていったとのことです。

数ある温泉の中でも、このエインズワース・ホット・スプリングスが人気なのは、ユニークな洞窟温泉がある点です。

北米の温泉によくあるプール型入浴場の隣に「Cave」と呼ばれる洞窟場の温泉があります。

 

☆ 洞窟温泉、Cave

カナダ 洞窟温泉 エインズワース・ホット・スプリングス

50mほどの長さがある洞窟温泉は、ぐるりと一周できるようになっており、中は薄暗いですが、どころどころライトアップされていて神秘的な空間を醸し出しています。

天井や壁は温泉成分により鍾乳洞化されており奇怪な雰囲気も感じられます。奥のほうには熱い源泉がチョロチョロと流れ出ている箇所もいくつかあり、入浴客は、それぞれお気に入りのスポットを見つけて自由にくつろいでいました。

 

☆ 鍾乳洞化された洞窟

カナダ 洞窟温泉 エインズワース・ホット・スプリングス

洞窟の中は湿度が高くサウナのように感じられ、「しばらく浸かったら、冷たい空気を吸いに洞窟の外に出て、また洞窟へ戻る」を繰り返すのがツーの入浴方法だそうです。まさに日本のサウナのようですね!

47度の源泉温度を42度まで下げて流しているとのことで、屋外のプール型入浴場では平均35度まで湯温が下がっており、一般のプールのように長く入っていられます。

温泉の効用は筋肉の緩和と鎮圧だそうで、ミネラル成分が豊富で、カルシウム、マグネシウム、ナトリウムなどが多く含まれます。

 

☆ 温泉棚田

カナダ 洞窟温泉 エインズワース・ホット・スプリングス

入浴場から排出された温泉は屋外へと排出されますが、温泉成分により温泉棚田ができ、湯気が立ち上がっていました。

日本とは、ちょっと違った水着を着て入るシステムですが、カップルやファミリーが男女一緒に温泉を楽しめるのが北米温泉の醍醐味ですね。

カナダの山奥、クートニー湖とそれを囲む大自然の中でマイナスイオンを感じながらの天然温泉をぜひ多くの方にも楽しんで頂きたいです。

 

アクセス

エインズワース・ホット・スプリングスはハイウエイ31号線上にあり、西のバンクーバーからは約700㎞。東のカルガリーからは、約600㎞の距離です。

最寄りの空港は22㎞離れたカスロ空港(Kaslo Airport)が便利です。

 

温泉施設:

年に数日あるメンテナンス日を抜いては年中無休で、10時から21時まで営業。

売店、レストラン、宿泊施設もあり。

入場料は大人13カナダドル、学生とシニアは12カナダドル、3才~12才は10カナダドル、それ以下は無料。

タオルや水着の有料レンタルもあり、脱衣所で着替えたら貴重品と荷物を係員に預けるシステムになっているので着替えが入るカバンを持参することをお薦めします。

カリフォルニアのナパバレーでワイナリー巡りをしよう!

カリフォルニア ワイナリー ナパバレー

大人になってからやってみたいことというと、どんなことを思い浮かべるでしょう。

子供のころからの夢を叶えるなどはロマンティックですね。

今回は大人になって、それもずいぶん経ってから、やってみたいなと思うようになったことの一つを叶えてきた話です。

 

サンフランシスコに行ったら訪れたかった場所の一つに、ナパバレーのワイナリーがありました。

カリフォルニアワインの一大産地を形成するナパとソノマのワイナリー。

ナパバレーは大小400ほどのワイナリーがあるそうです。

今回はナパバレーの3カ所のワイナリーを1泊2日で巡ってきました。

 

ナパバレー地区に入るとワイン用ブドウの畑が目に入ってきます。

すでに収穫は終わっていて葉だけで、やや黄色に色づきはじめたようでした。

今回訪れたワイナリーは、それぞれサービスのスタイルが異なっていました。

 

カリフォルニア ワイナリー ナパバレー

一つ目は貯蔵庫を改装したであろう建物で、バースタイルでワインを試飲するというスタイル。

それぞれのワインの特徴や楽しみをソムリエが丁寧に説明してくれます。

建物までの道のりのガーデニングがきれいで、創業当初の様子なども一部再現されていました。

初ワイナリーで意気揚々と乗り込みましたが、ワイン造りの工程などは全く見ることができす、少し拍子抜けでした。

 

カリフォルニア ワイナリー ナパバレー

次に訪れたのはツアーガイドに従って工場内見学をするスタイル。

今回はスパークリングワインの醸造の回でした。

敷地内を移動しながら工程を順番に説明してもらいます。

そのあとで、テラスで今回見学したワインを含めた数種類の試飲やそれに合うおつまみをいただきました。

工場巡りはゆっくりとでき、ワインはもちろん、ワインオープナーなどのお土産もいろいろあり見どころがいっぱいでした。

 

カリフォルニア ワイナリー ナパバレー

最後に訪れたのは、非常に大きなワイナリー。

敷地内はまず駐車場から母屋までロープウェイで移動するのに驚きました。

とはいえ、ワイン畑の上を空中散歩できとても楽しい経験です。

 

カリフォルニア ワイナリー ナパバレー

ワイナリー内は、オリエンテーリングのようなスタイルでガイドは付きません。

ワイングラスを持って自分たちで順路を巡るスタイルです。

醸造工程などを見て回りながら、途中のチェックポイントのような場所でワインを試飲します。

それぞれ異なるワインがあり、スタッフが説明してくれます。

テラスがあり高台からの景観を楽しみながら、いろいろなワインが味わえました。

 

このワイナリーは試飲というレベルでないくらい注ぎっぷりがよかったのもほかの二つのワイナリーとは違う点です。

お土産もワイン以外におつまみやオリジナルグッズがありました。

個人でワイナリーを訪れるのには予約が必須です。

パソコンからはもちろん、スマートフォンからも容易にでき、予約完了の画面をスタッフに見せるとスムーズに入場できます。

 

今回訪米直前にナパバレーに行こうと決めたので、有名なワイナリーはウエディングパーティーなどで貸し切られていて入れなかったことが心残りです。

次回は早めに計画を立て、行けなかったワイナリーも訪れてみたいものです。

ワイナリーによってサービスのスタイルがさまざまですので違いも楽しみたいですね!

NHL!本場バンクーバーでアイスホッケー観戦!【ロジャース・アリーナ】

カナダ アイスホッケー ロジャース・アリーナ

カナダの国技といえばアイスホッケー。

日本では、まだまだマイナースポーツですが、ここカナダでは、挨拶代わりに「どこのホッケーチームが好き?」と聞かれるほど国民に愛されているスポーツです。

アイスホッケーは冬季オリンピックのメイン種目としても扱われる人気の種目ですね。

その中でもアイスホッケー最高峰であるナショナル・アイスホッケー・リーグ(NHL)は、カナダの経済に大きく影響するほどの重要なフランチャイズで、カナダとアメリカに31のチームを持ち、毎年10月から翌4月までの間、各チームが80~100試合の熱い戦いを繰り広げます。

 

さっそくカナダの国技を見に行ってきました。

バンクーバーをホームとするNHLチームは、カナックス。

名前の由来はカナダ人に対する愛称で「カナダ野郎」という意味です。

本拠地であるロジャース・アリーナは、バンクーバーのダウンタウンにあります。

 

☆ バンクーバー・カナックスの本拠地であるロジャース・アリーナ

カナダ アイスホッケー ロジャース・アリーナ

アイスホッケーを知っている方はもちろん、競技やルールをご存知ない方にも、カナダに来たらNHL観戦をおすすめします。

スピード感あふれる試合展開と、選手たちがぶつかり合う激しさ、そして何より熱気あふれる観客たちの雰囲気で楽しめること間違いなしです。

 

チケットの値段は、アリーナや対戦カード、座席によってまちまちですが、ここロジャース・アリーナだと50カナダドル~300ドル代で購入できます。

アイスリンクに近いほど高くなり、その他、グループで入れるボックス席もあります。

一番安い席は4階席とリンクから遠く離れていますが、会場がすり鉢場になっている為、どの席に座っても問題なく競技を楽しめます。

 

カナダ アイスホッケー ロジャース・アリーナ

観戦する際のおすすめは、試合開始の約1時間前の開場時間に入ることです。

早めに入場するには、ワケがあります。

空いているうちに売店でビールやポップコーン、バーガーなどを確保するのも必須ですが、この時間に選手たちの氷上ウォーミングアップが始まるのです。

しかも、このウォーミングアップの時間は、指定席に関係なく自由に観覧できるので、ファンたちはお気に入りの選手を間近で見ようとリンクサイドのガラス越しに張り付きます。

選手たちの細かいテクニックが間近で見れるほか、運がよければ、選手たちがパックを投げてくれたりといった交流もあります。

 

この日の対戦相手であるアメリカ合衆国のシカゴ・ブラックホークスは、NHLの中でも最も人気があるチームです。

アウェイでありながらもシカゴのジャージーを着たファンがずらり。

この試合を見に、わざわざアメリカから国境をまたいで来たとうファンも多くいたのには驚きました。

 

カナダ アイスホッケー ロジャース・アリーナ

いよいよ試合が開始すると、氷上の選手たちも白熱ですが、周りの観客たちもそれに負けていません。

この日の対戦相手はアメリカのチームだったので、カナダの愛国心も加わったヤジが飛び交うのも、アイスホッケー観戦ならではの光景です。

バンクーバー・カナックスに得点が入ると、知り合いでなくても、お隣通しでハイファイブを交わして喜び合います。

一方、シカゴ・ブラックホークスに得点されてしまうとブーイングの嵐が飛び交います。

テレビでも毎日のように放送されるNHLですが、この臨場感は会場ならではのものです。

 

ゲームのルールは至って簡単で、サッカーによく似ています。

サッカーボールの代わりに直径76ミリの黒くて丸いパックを追いかけ、ゴールに入れたら1点です。

反則をした選手は2分間ペナルティー・ボックスと呼ばれる反省室に入れられるのもホッケーの面白いところ。

その選手が反省している間に、人数的に有利になった相手チームが豪快に攻める戦略が大きな見どころのひとつです。

そのほか、アイシングやオフサイドといったルールもありますが、細かいところは知らなくても充分楽しめます。

 

カナダ国内には2018年現在、バンクーバー・カナックスの他に、6チーム存在します。

カナダにいらっしゃる際には、ぜひ、このカナダ人が愛してやまない冬のスポーツを生で観戦してみて下さい。

熱気に飲まれること、間違いなしです!!

カナダのオカナガンのハロウィン!【ダヴィソン・オーチャーズ・カントリー・ビレッジ】

カナダ オカナガン ハロウィン

今年もハロウィンがやってきました!

すっかり秋も深まり、カナダ西部のオカナガン地方は毎朝の気温が一桁台になってきました。

朝晩、とても冷え込みます。

今年のカナダでのハロウィンの過ごし方をご紹介します。

 

農家の方達が一斉にパンプキンを売り出します!

カナダ オカナガン ハロウィン

日本でもすっかりお馴染みのイベントなったハロウィンですが、こちらでは昔からの伝統である「収穫祭」をしっかり兼ねていて、農作物の豊作を祝う農家さんが最も力を入れて祝います。

スーパーや農家が経営するマーケットなど、町の至るところでオレンジ色の大きなカボチャを見かけるようになります。

小さい子どもがいるファミリーはもちろん、子どもがいなくても、だいたい家族の人数分買って帰るのが通常とのことです。

 

オカナガンで人気の高い農家、ダヴィソン・オーチャーズ・カントリー・ビレッジ!

カナダ オカナガン ダヴィソン・オーチャーズ・カントリー・ビレッジ

広大な敷地に育った沢山のパンプキンの中から、たっぷり時間をかけて、たったひとつのお気に入りを見つけるのも、ハロウィンの楽しみのひとつです。

おとなも子どもも夢中になってお宝探しをします。

 

カボチャを探していたら、こんな怪しい家族に遭遇しました!

カナダ オカナガン ダヴィソン・オーチャーズ・カントリー・ビレッジ

家族全員パンプキンを選べたら、家に持ち帰ってパンプキンを削る作業が始まります。

一家で、あーでもない、こーでもないと笑いながらパンプキンを削っていくのも毎年の伝統イベントです。

中身をくり抜き、種を出し、自由に目や口をつけて、玄関先に飾ります。

 

カナダ オカナガン ハロウィン

あちこちにお化け屋敷が出現しました。

ハロウィン前日の楽しみは家々のデコレーションを見て周ること。

一家で町中をドライブして、「あの家がすごい、こっちもすごい!」と楽しみます。

とても話題になったりすると、地元の新聞に掲載されるという楽しみもあります。

 

そして間もなくオカナガンには雪が降り、クリスマスシーズンへと突入していきます!

カリフォルニアのサンノゼの観光スポット、ミステリースポットに行こう!

カリフォルニア サンタクルーズ ミステリークルーズ

「ミステリースポット」と聞いてどんなところを思い浮かべますか?

超常現象や心霊現象が起こるような場所でしょうか?

今回は、アメリカカリフォルニア州・サンタクルーズにあるミステリースポットに行ってきました。

 

カリフォルニア サンタクルーズ ミステリークルーズ

「The Mystery Spot」は、サンノゼから車で40分くらいの山の中にあります。

そのまんま過ぎる名前がアメリカらしいなあと思いながら、さっそく入場してみることに。

30分おきくらいにガイドツアーが始まります。

集合場所で待っていると、あちこちで歓声が聞こえて、これから何が起こるのかとワクワク感が高まります。

 

カリフォルニア サンタクルーズ ミステリークルーズ

ハイテンションなガイドが、「ようこそ!」と挨拶し、これから体験することを楽しんでほしいとガイダンスが始まります。

「あり得ないことが起こるよ」というような説明を、抑揚を付けながら表情豊かに話して参加者の気分を盛り上げてくれる姿はさすが。

このガイドに続いて参加者みんなでいくつかのスポットを回っていくというスタイルです。

どんな場所でどんなことが起こるのかは、そこまで行ってみないと見えないようになっています。

 

測量などで使われる水準器を見せられ、水平を確認します。

ガイドの「こっちに立ってみて」「次はあっちに立ってみて」との言葉通りに動いてみます。

すると高いところから低いところへ移動したつもりがさらに高いところにいて、「?」が頭の中を渦巻きます。

ほかにも、こんな斜めのところに立てるはずがないでしょ、というところに普通に立つことができたり、まっすぐ立っているつもりが、マイケルジャクソンのような超前傾姿勢になっているように見えたり。

数人で背の高さ順に並んで、その高さの差を確認したのにもかかわらず、立ち位置を入れ替えると背の低い順になるはずが、なっておらず、ほぼ同じ背の高さに見えるなど、視覚と自分の感覚がマッチしない不思議な感覚に陥ります。

目の錯覚を利用しているのだろうということは容易に想像できるのですが、体が追いつけません。

さらに、ボールが低いところから高いところへ転がる、鉄球が思っていた落下をしないなどの重力の感覚も奪われるようなしかけも用意されています。

 

1時間もないツアーなのですが、「なんで?」「どうして?」の連続であっという間でした。

からくり的な解説もガイドがしてくれるのですが、英語の説明が早くて完全に理解できないのも純粋に楽しめた要因だったかもしれません。

山の中にある比較的こぢんまりとした場所にもかかわらず、盛況で参加者は老若男女問わずいました。

実際に体験してこそ価値のある場所なのでしょう。

 

「The Mystery Spot」は、だまし絵が現実世界に現れたような不思議さを感じる体験ができる場所でした。

皆さんも機会があれば、是非行って見てください!

バンクーバーのスティーブストンへ行こう!【フィッシャーマンズワーフ&シップヤード】

カナダ スティーブストン フィッシャーマンズワーフ

カナダの西の玄関口、バンクーバー郊外にあるスティーブストンの町をご紹介します。

このスティーブストン、日本ではあまり知られていない土地ですが、カナダの中で最も日本に関係の深い町のひとつで、町をぶらぶら歩いていると、至るところで日本を感じさせる建物を見つけることができます。

 

☆  漁業の町、スティーブストン

カナダ スティーブストン フィッシャーマンズワーフ

スティーブストンの町はバンクーバー空港からほど近く、車を南に走らせること20分足らずで到着します。

日本からの観光客には、まだまだ知られていないこの町ですが、地元ではちょっとした人気の観光スポット。

フレーザー川とジョージア海峡にぐるりと囲まれた町は、漁業が盛んで、捕れたての魚介類を積んだ漁船が毎朝ハーバーに停泊し、地元の買い物客と観光客とで賑わいます。

カナダ内陸では、めったに見ることのできないウニやイクラも、ここならば手に入ります。

 

捕れたてすぐに冷凍保存した「サシミ・グレード」と呼ばれる魚介類が目玉商品です。

カナダ スティーブストン フィッシャーマンズワーフ

 

☆ 可愛らしいお土産屋さんが立ち並ぶハーバー沿い

カナダ スティーブストン ハーバー沿い

近年ここバンクーバーは香港や中国からの移住者が増えていることから魚介類は地元の人にとっては欠かせない重要な食材のひとつ。

また、寿司をはじめとするシーフードのレストランも人気で、スティーブストンの漁港は、バンクーバーの台所を支える重要な役割を果たしています。

さらには、この辺りは近年急激に住宅地としての開発が進んでおり、人気エリアとなっています。

 

そんなスティーブストンの町の歴史は約140年前まで遡り、明治時代だった日本からの入植者と共に始まります。

漁業としての好立地を利用して、当時、大きな魚の缶詰工場ができたこの町にアジアやヨーロッパ各国から移住者が集まりました。

日本人は約2000人、全体の3分の2を占めており、魚釣りや漁船造り、缶詰工場での労働に携わったとのことです。

 

☆ 一世紀前に活躍したシップヤード

カナダ ブリタニア・シップヤード・ナショナル・ヒストリック・サイト

日本人が主に中心となって築いてきたこの町の歴史的建造物は今も大事に扱われ、最初に建てられた造船所や当時の漁民たちが暮らしていた民家が、国定歴史跡地「ブリタニア・シップヤード・ナショナル・ヒストリック・サイト」として当時を再現、保存、そして展示されています。

 

カナダ シップヤード Murakami House

上の写真はMurakami家が暮らしていたお家、Murakami House。

広島から移住し、漁船造りの重要人物だったこと、10人の子供がいたことなど、一家の歴史が細かく記され、展示されています。

カナダ式に建てられた家屋ですが、台所の後ろに大きなお風呂場が増設され、日本式の深い湯舟があるのが特徴的。家を囲む庭は、現在も保存委員会の方が手入れをしていて、まるで今も村上一家が住んでいるかのように再現されています。

 

カナダ シップヤード Murakami House

当時はヨーロッパから持ってきたものを中心に生活していたようです。

 

☆ この町にきたらシーフード!

カナダ スティーブストン シーフード

ひとしきり町の歴史を学んだあとは、町の産物であるシーフードを堪能できます。

至るところで見かけるのはフィッシュ&チップスの看板。

鮭、ヒラメ、タラなどを揚げたものに、ポテトフライが付いてきます。

また、日本人ならやはり生のお魚、ということで、お寿司屋さんに入るのもお薦めです。

 

日本から年間多くの観光客がバンクーバーに訪れますが、スティーブストンまで足を延ばす方は、ほんのわずか。

機会があれば、ぜひ、空港からわずか20分足らずのこの町にて、カナダ開拓時代に遥か海を渡ってきた我々の先祖たちの築いたこの町を訪問してみて下さい!

 

●アクセス:バンクーバー空港からのアクセスは、レンタカー利用のほか、空港から出ている電車(カナダライン)とバスを乗り継いで訪問することができます。

●漁船が立ち並ぶスティーブストン・ハーバーでの営業時間は、通年営業。

お正月とクリスマスはお休みする漁船もあるとのこと。

漁業ボート次第で売り切れたらお終いとなるとのことで、10時頃が最もお薦めだそうです。

●ブリタニア・シップヤード・ナショナル・ヒストリック・サイトは、毎日オープン。

冬季は12時から17時、夏季は10時から17時、入場無料。

カナダのカムループス・ヘリテージ・レイルウェイで蒸気機関車を見よう!

カナダ 蒸気機関車 スピリット・オブ・カムループス

カナダ、ブリティッシュ・コロンビア州のほぼ中央に位置する町、カムループスを歩いていると汽笛が聞こえてきました。

その汽笛につられて、ダウンタウンにある駅まで行ってみることにしました。

今回はカムループス・ヘリテージ・レイルウェイのご紹介をいたします。

 

☆ カムループス・ステーション

カナダ カムループス 駅

素敵で重厚なレンガ造りのカムループス・ステーションは、1927年に建てられたもの。

現在は歴史的建造物として保護されているとのこと。

カムループスの町は、その昔、ヨーロッパ各国へビーバーの皮などを輸出する交易で栄えた町で、物流手段となるトンプソン川沿いに鉄道が敷かれ、駅が建てられました。

現在もカナダの交通の要であり、鉄道と国道一号線を利用して、多くの貨物列車と輸送トラックが行きかい、遠くは5000キロ離れた東部カナダまで物資を運びます。

 

しばし駅を眺めていると、パッパカと馬の足音が聞こえて来ました。

なんと、カウボーイたちです。

カナダ カムループス 駅

今から駅に入ってくる蒸気機関車のお出迎えだそうです。

いよいよ蒸気機関車が入ってきました。

 

☆ 蒸気機関車 スピリット・オブ・カムループス

カナダ 蒸気機関車 スピリット・オブ・カムループス

この「2141」という数字がつけられた蒸気機関車は、スピリット・オブ・カムループス(Spirit of Kamloops)と呼ばれ、”She”と女性系で呼ばれます。

今から100年ほど前に活躍した蒸気機関車ということですから、お婆ちゃんですね。

カナダ東部のオンタリオで製造されたこのお婆ちゃんは、1913年から1953年にかけて、カナダの各地で乗客を乗せたり、木材輸送をして活躍したとのこと。

そして、現役を引退したところに、ここカムループスの町により観光機関車として買い取られ、以来、地元の人に愛されているとのことです。

現在は地元や遠方から来る観光客を乗せて、エンターテイメントショーをしながら、町の周辺をぐるりと一周します。

 

☆ 西部開拓時代を演じる役者たち

カナダ 蒸気機関車 スピリット・オブ・カムループス

季節ごとにテーマが変わるこのレイルウェイ・ショー、9月のこの日は開拓時代がテーマ。

機関車の中に娼婦のようなダンサーが乗り込んだり、鉄砲を持ったカウボーイが機関車を追いかけてきたりと、エンターテイメント性が盛りだくさんなショーです。

まるで一世紀前にタイムトリップしたような体験をし、最後は乗客と役者たちの記念撮影で締めくくられます。

 

このショーは、だいたい1時間半、8キロの距離を走行しながら行われます。

事前にチケット入手が必要で、大人$29、子供$17(カナダドル)です。

今後のスケジュールは、10月にハロウィンをテーマとした「ゴースト・トレイン」と「トリック・オア・トリート・トレイン」、12月にはクリスマスのテーマ「スピリット・オブ・クリスマス」のショーが開催されるとのこと。

売り切れることもあるのでチケットはお早めにお求めすることをお勧めします!

カナダでサーモン・ランを体験しよう!【アダムズリバー】

カナダ アダムズリバー 鯉

今年も秋の風物詩、紅鮭の川のぼりシーズンがやってきました。

ここ、カナダ、ブリティッシュ・コロンビア州には、「ソッカイ・サーモン」と呼ばれる紅鮭がやってきます。

4年に一度のサイクルで多くの鮭が上がってくる年があると言われ、2018年の今年がその当たり年とのこと。

沢山の鮭が見れるかな、と期待大に、名所であるアダムズリバーにさっそく行ってきました。

 

☆ 整備されたトレイルと鮭見学

カナダ アダムズリバー 鯉

駐車場から川辺へと続くトレイルを歩くこと3分。

多くの人が集まっているその先を覗くと、いました、いました、川を逆上していく紅鮭です。

川面がキラキラ反射して、上手く写真に鮭が映らないので、もうちょっと近づいてみます。

沢山の鮭がいるのが分かりますでしょうか。

カナダ アダムズリバー 鯉

 

この見学用に川沿いに整備されたトレイルは約2kmほど。

浅瀬のところ、流れが急なところ、池のように水が穏やかに停滞しているところが見れます。

浅瀬の場所では鮭が跳ね、身体を傷つけながらも登っていく姿が見れます。

急流では、流れに押し戻されながらも、前に前に進もうとする勇敢な姿が。

そして、深く流れが穏やかな場所では、まるで疲れた鮭が休憩するかのように、ゆったりと過ごしていました。

 

☆ 鮭の生態についてのレクチャー

カナダ アダムズリバー 鯉

川沿いではボランティアの方が鮭の生態についての説明をして下さいました。

彼らは州立公園の職員や地元の漁師さんだそうです。

この鮭たちは太平洋から400㎞離れたここ、アダムズリバー上流に産卵しに帰って来ます。

約4年前に自分が生まれた川です。

鮭は優れた磁場感覚と嗅覚を持ち、自分が生まれた川を覚えているだけでなく、自分が生まれた位置までも正確に知り、そこに産卵をしようと上がってくるそうです。

 

メスの鮭は、2000から5000の卵を産みます。

しかし、無事に孵化して海に旅立ち、またこの川に戻ってくる確率は1000分の一だそうです。

太平洋を生息地とする鮭は、一生のうち約4000㎞を旅すると言われ、そのほとんどは産卵が終わると力尽きて、その一生を終えるのだそうです。

 

展示用に開かれた鮭のお腹には、新鮮なイクラがたっぷり入っていました。

カナダ アダムズリバー 鯉

見ていたら、とてもお腹が空いてきて、「白飯とお醤油を持ってくれば良かったね」と話していたら、係員さんが「広場に行ったら、フードトラックが沢山来てるよ。

中でも、ネイティブ(カナダに古くから住むイヌイット種族)のお店サーモンバーガーがお勧めだよ」と教えてくれました。

これは、行かなくちゃ。

ここアダムズリバー・サーモン・ランは、州立公園の中にあり、鮭の遡上を一般の人が見学できるようにボランティアからなるサーモン・ソサエティにより管理・運営されています。

また、このソサエティは、鮭の研究および自然の生態を守る為の活動もしているそうです。

 

☆ 見学のあとはサーモンを食べよう

トレイルの入り口にある広場には、スナックから軽食が楽しめるフードトラックと、ローカルのアーティストの作品を中心とするギャラリーやお土産屋さん、そして、トイレと休憩所があります。

さっそく私たちもそこでランチをすることにしました。

カナダ アダムズリバー ランチ

左から、サーモンバーガーに、サーモンチャウダーウダー、サーモンプティーンの鮭尽くし。

「プティーン」とはカナダのB級グルメとしてお馴染みの、ポテトフライにグレイビーソース、チーズをかけたものです。

評判通りの美味しさでした。

 

今年の鮭の遡上は、まだまだ始まったばかり。

これからピークを迎え、川が紅鮭で真っ赤に染まる光景を見ることも期待されるそうです。

2018年のアダムズリバー・サーモン・ソサエティが運営するこのイベント開催期間は、9月28日から10月21日まで。

朝8時から午後4時までの運営とのこと。

入場料は車一台につき$5。ツアーバスでの来場者は、一人につき$2となっております。

お近くにお越しの際は、ぜひ、お立ち寄り下さい。

カナダワインの名産地オカナガン地方のワイナリー【サマーヒルピラミッドワイナリー】

カナダ ワイン オカナガン地方

西部カナダにある美しいオカナガン地方をご紹介します。

オカナガン地方は、カナダの中でも有数の果物産地。

寒さが厳しいイメージのカナダですが、この地方はカナダの中で最も温暖で降水量が少なく、果物を育てるのに適したミネラル豊富な土壌と気候に恵まれている土地です。

 

カナダ ワイン オカナガン地方

果樹園が広がる美しいオカナガンで作られる主なものは、葡萄、さくらんぼ、林檎、プラム、桃。

そのほか、各種の野菜の栽培も盛んで、ここブリティッシュ・コロンビア州の台所と言っても過言ではない存在です。

中でも、ワイン用葡萄の栽培が最も盛んで、オカナガン地方には400を数えるワイナリーがあります。

カナダ産のワインは、日本ではまだまだ知られていませんが、ワイン造りは近年カナダで最も伸び率の高い産業のひとつとなっております。

 

☆ サマーヒルピラミッドワイナリー

カナダ ワイン オカナガン地方

この地のワイン作りの歴史は今から150年ほど前のカナダ建国時代と同時に始まりました。

ヨーロッパからキリスト教を広める為にきた宣教師たちが、葡萄の苗を持ち込んだのがその起源とされます。

400を数えるワイナリーの規模は大小様々で、東京ドーム15個分を数える広大なものから、家庭の庭ほどの小さなものも。

外国へも出荷する大規模農場から、趣味程度に生産し地元販売しかしないワイナリーもあるとのことです。

 

☆ イニスキリンのワインショップ

カナダ ワイナリー オカナガン地方

オカナガン産のワインは、カナダ国内のリカーショップで購入ができますが、お勧めは、なんといっても実際にワイナリーを訪れること。

ほとんどのワイナリーは敷地内にワインショップを持ち、春から秋にかけて、テイスティングサービスと販売を行っております。

大きな湖が広がるこの地方は、その温暖な夏の気候から、カナダ人の避寒地として有名で、一大リゾート地となっており、ワインショップには地元の人はもちろん、カナダ各地から毎年多くの観光客が訪れます。

実際に試飲をしながら、気に入ったワインを購入できるのが、ワイナリーを訪れる醍醐味。

 

☆ バロウイング アウル エステート ワイナリー

カナダ ワイナリー オカナガン地方

地元の人は、お気に入りのワイナリーに毎年通い、年ごとのワインの出来具合の違いを楽しみます。

ワイナリーの中には、ワインと食事が楽しめるビストロや葡萄園を臨む宿泊施設を持つところもあり、この地に長期滞在するカップルや家族連れも多く見られます。

 

ワイナリー巡りのメインシーズンは春から秋に掛けて。

秋の収穫時には各町でワインイベントも開催されます。小さい規模のワイナリーなどは、冬季にはショップを閉めてしまうところもあるので、ご注意下さい。

 

オカナガン地方へのアクセスは、ケローナ国際空港が便利です。

カナダの西の玄関口であるバンクーバー空港から飛行機を乗り継いで、約55分。

カルガリー空港からも約1時間ほど。

陸路だと、バンクーバーから西へ約400㎞(4時間程度)の距離となっております。

現地ではレンタカーを借りて、また、ワイナリーツアーに申し込んでワイナリーホッピングをするのがお勧めです!